竜王戦ランキング戦トーナメント3組決勝
杉本昌隆八段vs藤井聡太七段
師弟対決に羽織袴の正装で望む火男wスギモト。この一局に賭ける火を吹くような熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。振り駒の結果赤いとが4枚でソウタン先手。火を吹くからw 定刻10時対局開始。ソウタン初手はもうお馴染みのお茶を一口の後▲2六歩。と、ここで突然席を立つスギモト、初手離席長考の奇襲攻撃か!( ゚Д゚) 気合いを入れ直しじっくり5分考え師匠スギモト△3四歩と角道を開け応じた。青羽織の上にメラメラと燃え上がる青白い炎が確かに見えた。
七手詰を1分間で17問解き41手詰を25秒で解く「人間業ではない@スギモト」究極の将棋脳を持つ怪物17才が次の一手を20分間考え抜く時どんな答えが導き出されるのか?その恐ろしいまでの才能を誰よりも身近で一番知っているのが師匠スギモト。得意の四間飛車に磨きを掛けたレインボー大橋命名の耀龍(ようりゅう)四間飛車に加えこの日のための隠し玉?美濃囲いならぬ7二玉&6二金型の変則囲いで最強の弟子を迎え撃つ。対するソウタンは対振り飛車の定番舟囲い含みの居飛車版金無双でゆったり構える。
振り飛車に少々辛いというAI評価値は初手から一手進むごとにジワジワとソウタン優位を広げるもそれは飽くまでAI評価であり、人間目線では居飛車党振り飛車党の棋士それぞれがそれぞれを優位と見る互角の競り合いが続く。夕食を終え5時間あった持ち時間も互いに残り30分程度になってもまだ本格的な戦いが始まらない。竜王戦3組決勝晴れ舞台での師弟対決を二人だけが判る指し手の対話を楽しむかのようにゆっくりと進む一局。「まだ中盤の入り口ですかね@解説サンマ三枚堂七段」
それが数手後に急転!スギモト66手目△7五歩に▲同歩と応じた次の△4五銀が疑問手となりソウタンの▲2五桂が盤上全体を見渡す柔らかい好手となって炸裂。手にした桂を空いた7四地点に打ち込み形勢はソウタン勝勢と一気に傾いた。相手のスキを見逃さない集中力と会心の一撃こそ強さの証明。
◇棋譜
https://youtu.be/fqUhFD7gSsM?t=112
92手目△3五歩と飛車を取った後に羽織を着直し居住まいを正すスギモト。ソウタン95手目▲5五角に師匠は弟子に向かって静かに頭を垂れた。そしていつものように深くお辞儀をするソウタン。2018年3月8日王将戦一次予選(千日手指し直し後ソウタン勝利)以来2度目の公式戦師弟対決はまたしてもソウタン勝利、恩返し往復ビンタに終わった。この瞬間をabemaTV将棋チャンネルで230万人が見届けたという。
これで竜王戦ランキング戦6組デビュー以来5・4・3組と4期連続優勝というまたしても前人未到の勲章オマケ付き。『竜王戦ランキング戦で2年連続昇級(準優勝も昇級)か通算3回優勝で昇段(ソウタンはコレで七段昇段)』の規定はあるもデビュー4年連続優勝には規定が存在しないというまさに規格外モンスターww( ゚Д゚) もう藤井ルールで新8段でイイんぢゃね?ww
※ちな3回連続優勝は他にハゲオヤジキムラ王位とナガタク二冠が果たしている。記録はウソをつかない、サスガでやんすねw
スギモトの師匠でありソウタンの大師匠でもある板谷進は棋聖戦挑戦者決定トーナメント中にくも膜下出血で急死した。47才だった。当時スギモトは19才プロ入り前で師弟対決は実現出来なかった。形を変えて実現した2度目の師弟対決恩返し。でも本当の恩返しは師匠に勝つことではなく師匠と大師匠の夢を果たすこと。板谷一門悲願のタイトル戦挑戦とタイトルゲット。棋聖戦挑戦で夢を半分果たし次なる王位とそして竜王にもまた一歩近付いた。
師匠スギモト悲願のタイトル初挑戦の夢を自らの手で打ち砕いた弟子ソウタンが4度目の正直、竜王戦本戦トーナメントでの勝ち上がりに向けTOPギアが入ったことは間違いないでやんすね。負けたヒョットコスギモトwも51才で竜王戦2組昇級これまたお見事!パンダメガネイタヤwが名古屋の雲の上でカカカ良くやった!と豪快に笑ってるでやんしょうww(^^)v
◇対局直後のインタビュー
・弟子との対局はどういう時間でしたか?
「藤井七段との対局というより竜王戦ランキング戦の決勝という自分の中では最高の舞台でしたので。。」
・和服について?
「竜王戦の決勝ということで実質私にとってはタイトル戦のつもりでした」
・改めてこの一戦は?
「竜王戦に負けてしまったのは悔しいが、代わりの楽しみが増えた」
そして感想戦を終えソウタンと共に異例とも言える負けての記者会見に望む師匠スギモト。
・スギモト「ランキング戦の決勝戦という大きな舞台で、相手が藤井七段ということもあり、気合の入る条件がたくさん揃う対局でした。ここで気合を入れなければ入れる場所がないので、自分の万全の状態で出ていくのが、藤井七段に対する礼儀だなと思いました」ww( ノД`)…
・ソウタン「大きな舞台で楽しみにしていました。前回(王将戦一次予選)は3時間だったんですが、今回は持ち時間が5時間だったので1手1手じっくり指せたのかなと思います」
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