多くの投資家やトレーダーは、取引が成功する唯一の方法は難平だと考えている。
しかし、筆者は、こうした難平で相場を打ち負かした例をまだ見たことがない。
ある人がラッセル・セージにこう尋ねた。「難平を信用しますか。」セージは言った。
「難平できるほどの金持ちはたった3人しかいない。カーネギー、モルガン、
ロックフェラーだ。しかし、彼らはそんなことをするほど愚かじゃない。」
難平の方法だと、相場が不利に動くときに建玉を増やしリスクを増大させるの
だから、うまくはいかない。最初の取引で引かされ、間違っているように思われる
ときになすべきことは、すぐさま建玉を手仕舞いそれ以上の売買をしないことだ。
リスクを追加するタイミングは、筆者のピラミッディング・プランに示したように、
相場が有利に動いているときだ。儲けがあるときなら買い増しや売り増しをしても
よいが、損が増えているときに難平しようとすれば重大なミスをおかすことは
必定で、早晩資金を全部失うことになろう。
(P70)
0 件のコメント:
コメントを投稿